ヤーコンの栄養成分

 

ヤーコンは何と言っても「究極のダイエット野菜」と言われるヘルシー野菜です。普段の食事で効果的に摂れば、余分な贅肉を減少させつつ健康な身体を維持しやすくなるでしょう。

 

では、ヤーコンの栄養成分量(可食部100gあたりの成分)を見てみましょう。エネルギー:54kcal、水分:83.1g、たんぱく質:1.0g、脂質:0.1g、炭水化物:13.8g、灰分:1.1g、飽和脂肪酸:0g、不飽和脂肪酸:0g、コレステロール:ゼロ、食物繊維:0.9g。ビタミン類では、カロチン:130μg、E:0mg、K:ゼロ、B1:0.07mg、B2:0.31mg、ナイアシン:0mg、B6:0mg、葉酸:0μg、パントテン酸:0mg、C:5mg。

 

無機質類(ミネラル成分)では、ナトリウム:0.4mg、カリウム:344mg、カルシウム:12mg、マグネシウム:8.4mg、リン:34mg、鉄:0.2mgとなっています。

 

こうしてみるとあまり栄養成分的にはたいしたことないような感じがするかもしれませんが、実はヤーコンには「オリゴ糖」や「ポリフェノール」が含まれており、これの健康効果は相当なものとなっているのです。

 

無機質類もしっかり含まれており、体内の過剰となったナトリウムを排出する働き(カリウム)やカルシウム吸収作用、腸の弛緩剤としての働きもありますし、高血圧の改善などにも効果を発揮します。

 

ヤーコンの原産地であるペルーでは、はるか昔、インカ帝国時代からヤーコン茶が健康茶として愛飲され、「不老、長寿の茶」ともされていました。また、ヤーコン茶は利尿効果があり、肌を美しくする健康効果もあると報告されています。

 

このように南米各地では、ヤーコン茶が民間療法的にハーブ茶として利用され、糖尿病や高血圧など対する健康茶として活用されていたわけです。