ヤーコンの基礎知識

 

ダイエットに効果的ということで人気になったヤーコンは、原産が中南米アンデス高地でありキク科の根菜となっています。ヤーコンの草丈は1~2メートルにも伸び、 地下の塊根(イモ部分)と塊茎が食用として利用されます。はるかインカ帝国の昔から、既に果物のような野菜ということで親しまれていたようです。

 

日本にはまだ最近(昭和60年)に伝わってきたのですが、その当初は、栄養成分についても分からずに、「究極のダイエット食」どころか、一度は忘れ去られたこともあったのです。しかし、地道なヤーコンの研究が行われ、その結果、現在調べられたあらゆる野菜の中で、何とフラクトオリゴ糖を最高に含んでいるということがわかったのです。そして「オリゴ糖の塊のようなイモ」ということで一躍魅力的な野菜となったのです。

 

食物繊維やミネラルも豊富に含んでいますが、それにダイエット効果と美味を加え、健康根菜として注目を浴びています。

 

日本でのヤーコンの主な産地は北海道となっており、特に置戸町では1980年代の後半から栽培が始まり、現在は年間約20tの収穫があり、市町村別では全国第1位になっているとされています。

 

ただし、全国的レベルでは数はまだそう多い野菜ではなく、根菜として市場に出回る量もかなり限られているのが現状です。

 

ちなみにヤーコンの葉についても「ヤーコン茶」の製造などに使われています。ヤーコンの旬は晩秋から冬(10月~12月)とされ、収穫してから1~2ヶ月は保存されます。従って食べ頃は11月から2月まであたりとなります。