ヤーコンの注目の栄養素

 

ヤーコンのフラクトオリゴ糖含有量は、調べられた野菜の中でNO1となっており、「オリゴ糖の塊のようなイモ」と称されています。フラクトオリゴ糖は人間の消化酵素や消化器官では分解、吸収がしにくい性質を持っているために低カロリーであり、虫歯菌の栄養源にもならないので、虫歯になりにくい性質もあります。

 

このフラクトオリゴ糖とは、砂糖に果糖が1~数個(3~4)結びついた状態のもので、主に野菜(タマネギやゴボウなど)に含まれている糖です。各オリゴ糖ですが、「ケストース」は善玉菌をすばやく増やす役割、「ニストース」は広範な善玉菌の栄養となり、「フラクトシルニストース」は更に広範な善玉菌の栄養となります。

 

こうしたこれら3種のオリゴ糖それぞれの特徴を備えたのがフラクトオリゴ糖であり、多くの善玉菌のためのバランスのいい栄養となるのです。

 

味は砂糖に近いもので、くせがない、まろやかな甘さの健康的な甘味です。それでもカロリーは、砂糖の約半分しかありません。

 

お腹には、特に大腸には数百種類(100兆個以上)の細菌が棲んでいるとされています。その中でよい働きをするのが「ビフィズス菌」や「乳酸菌」など善玉菌であり、逆に悪い働きをする悪玉菌もいます。それらはどちらかがゼロになることがありません。ただし、食の欧米化による高脂肪、高タンパク食への変化によって、やや悪玉菌が優勢となりがちなのが現実です。

 

そこで善玉菌の最適な栄養源となるフラクトオリゴ糖の摂取は非常に重要なことになるのです。血中の総コレステロールや中性脂肪、血糖値改善、血圧を低下させる効果もあります。